県政ニュース67号2018年新春

2018年がスタートしました。皆様には健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は衆議院解散総選挙の実施に伴い、民進党が希望の党と立憲民主党に分かれるなど野党が分裂をすることになりました。このような国政の動きに地方は翻弄されていますが、私は引き続き生活者重視の政治姿勢を貫き通していきたいと思います。

さて、熊本地震から1年9ヵ月が経過をしようとしていますが、いまだに4万人を超える皆さんが仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。2年間の入居期限の1年延長は決まりましたが、すべての皆さんのすまいの再建の先行きは見通せていません。県としても「すまいの再建4つの支援策」をつくって対応していますが、復興公営住宅の確保など引き続き被災者の生活支援に取り組んでいきます。

また復旧・復興事業が進められていますが、人件費・資材費の高騰や人手不足などで工事の入札の不調・不落が昨年度以上に多くなっています。労働災害も、死亡事故を含めて昨年度よりも多くなっていますし、下請け企業への代金未払いも問題になっています。このような復興事業に携わる人たちの働く環境の改善についてもしっかりと取り組んでいかなければなりません。

また、インフラ整備も進んできています。阿蘇へのアクセス道路の国道57号線北ルートや新阿蘇大橋が2020年度開通を目指して工事が進められていますし、益城町の区画整理事業も県主導で進められることとなりました。

そして、これから熊本は、いくつもの大きな節目を迎えます。

来年1月から日本のマラソンの父で熊本県和水町出身の金栗四三氏が主人公のNHK大河ドラマ「いだてん」が放映されます。熊本が全国から注目される絶好の機会に地域振興・観光振興につなげていかなければなりません。また、来年秋には、ラグビーワールドカップと女子ハンドボール大会世界選手権大会と2つの国際スポーツ大会が開催されます。ラグビーワールドカップは、フランス対トンガ、ウェールス対アメリカ地区2位の試合が行われることが決定しました。この二つの大会で世界各地から訪れる選手や観客の皆様を「オール熊本」でお迎えするため万全の準備を整えなければなりません。そして、熊本駅東口も駅舎の完成に合わせて生まれ変わります。

2020年春には熊本空港が民営化され、その3年後には空港ビルが新しくなります。

2021年春に、JR熊本駅の商業施設が営業を開始し、これから熊本の陸と空の玄関口は大きく様変わりします。

本年は、以上のような動きに向けて取り組んでいく重要な年となります。チャンスを活かして熊本の元気を取り戻して創造的復興を成し遂げていくために本年も頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。