県政ニュース86号2023夏

連日厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

4月に行われた県議会議員選挙におきまして7期目の当選を果たすことができました。今回の県議選の特徴点は新しい政党が議席を得たこと、女性の議員が1名から5名に増えたことです。私の所属する会派「立憲民主連合」は4名の議員で構成していますが、うち2名が女性議員で男女比率50%になり、私が選挙戦で訴えてきました「県民一人ひとりの多様性を認め合う県政を」進めていくにふさわしい会派構成になりました。引き続き、生活者目線の県政の推進に全力を傾注していきますのでご指導をよろしくお願い申し上げます。

さて、改選後初の定例県議会となりました6月定例県議会は、6月6日から26日までの会期で95億8300万円を増額する一般会計予算案を含む計24議案を可決、承認しました。補正予算案には、物価高で困窮する高齢者施設や保育施設、公共交通事業者に対する支援事業費、L Pガス利用世帯への助成費などが盛り込まれています。

私たち立憲民主連合からは、議員提案議案としてマイナカードのトラブルが相次ぐことから、国に対して、来年秋の健康保険証廃止を行わないよう県議会から声をあげていこうと「健康保険証の存続を求める意見書」を本会議に提案して提出者説明を行いましたが、自民・公明・維新と無所属議員の一部の反対により否決されました。多くの県民がマイナ保険証に一本化して健康保険証を廃止することに不安を覚えていて、医療機関、介護施設、自治体職員などが不安や負担を抱えている中での健康保険証廃止については一度立ち止まり、当初方針通りにマイナ保険証と紙の保険証の選択制か両方使える併用制で運用すべきです。意見書は否決されましたが、引き続き来年秋の健康保険証の廃止はやめるべきとの声を国に上げていきます。

6月議会では、私の一般質問はありませんでしたが、他議員の一般質問で示された県の考え方の主なものを紹介します。

○菊陽町への半導体メーカーTSMC進出に伴う交通渋滞対策として、付近で国が整備を進めている中九州道路に新たなインターチェンジ設置を目指す方針を表明。あわせてI Cと新工場一帯を結ぶ道路の新設を検討。

○T S M C進出を機に露呈している土地不足で農地が失われる対策として、新たな土地と借地を必要とする農家をマッチングする仕組みを作るプロジェクトチームを県庁に設置する。

○熊本市内2ヶ所の井戸で検出された有機フッ素化合物(P F A S)について、県内17ヶ所の地下水や河川で7月から調査をする。

また、私は今年度、高速交通ネットワーク整備推進特別委員会と厚生常任委員会に所属することになりました。厚生常任委員会では、コロナウィルスのワクチン接種による健康被害の県内の状況について質問し、国の審査会への申請が令和4年度で60件(死亡8件)ありまだ2件(死亡0)しか認定されていませんでしたので、ワクチン接種を国も県も奨励してきたわけですので万が一の時の救済はきちんとやるべきとの思いで、国に対して健康被害認定作業のスピードアップを求めるよう要望しました。

次の9月議会では会派を代表しての代表質問を行う予定です。これからも生活者の皆様の声をお伺いして「ブレずに直球」を投げ続けていきますので、引き続きのご指導をよろしくお願い申し上げます。