県政ニュース90号2024年夏

県政ニュース90号2024年夏を発行いたしました。

あなたにアクセス89

厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
6月定例県議会は約854億円の一般会計補正予算案などを可決して、7月5日に閉会しました。6月議会は、木村知事就任後初めて論戦を交わす議会となり、知事の政治姿勢や渋滞対策や地下水保全などについて論議が交わされました。
私は、委員会の場で交通政策や地下水保全の取り組みなどを議論しました。

高速交通ネットワーク整備推進特別委員会では、熊本都市圏の渋滞解消に向けての柱のひとつである公共交通の利用促進について議論。公共交通の利便性向上に向けてバス料金の決済で活用されてきた全国ICカードが設備更新費用12億円の負担に耐えられずバス事業者が年内に廃止を決めました。公共交通の利用促進に取組む県として更新費用の支援ができないか求めましたが、まったくその気なし。道路整備には桁違いの金を使うのに…。今後I Cカードに変えてバスに導入予定のクレジットカード決済システムについては設置時の費用の支援ができるものの、数年後に必要となる更新費用について今回のように行政支援がなければ同じようなことになリます。今後、バスが黒字転換することは現状から難しいことから県として財政支援を考えていくことを要望しました。

経済環境常任委員会では、環境生活部、商工労働部、観光戦略部、企業局、労働委員会の今年度主要事業や補正予算等について審議。私からは、環境省ホームページのPRTRインフォメーションで公開されているソニーセミコンの半導体製造過程で排出されるフッ化水素排出量が2年間ゼロとなっていることに対する県の対応、建設が予定されているTSMC第2工場の地下水使用量を県民に明らかにすべき(第1工場は1日8,500t、第2工場は1日13,500t)、セミコンに設置される地下水位観測井戸のデータのリアルタイム発信、水素燃料電池車(FCV)の普及計画の見直しなどについて質疑を行いました。

議会最終日には、国に「水俣病問題の解決を求める意見書」や「ガザ地区における早期停戦の実現を求める決議」などを全会一致で採択しましたが、熊退連から出されていた12月2日に廃止が予定されている「健康保険証の当面の間の存続を求める請願」について厚生常任委員会で不採択になりましたので、反対討論を行い本会議での採択を求めましたが、自民・公明・維新の反対で不採択となりました。

水俣病被害者救済を

5月1日に環境大臣と水俣病被害者団体との懇談会において、解決を求めておられる方々の声を十分に聞くことなく、環境省が一方的にマイクの音を切り、発言の制止を行うという不誠実な対応が行われましたので、その後、立憲民主党環境部門の国会議員9名が水俣に訪れ状況を聞き取りました。私も同席して、水俣病被害者団体と意見交換。1団体1時間ずつ時間をとって8つの団体からの要望を聞かせていただきました。
1時間でも時間が不足したのに環境省の3分という時間設定はあまりにも水俣病被害者を軽くみています。しかも3分超えたらマイクを切るという対応とそれを見過ごした知事の対応にも批判が出されました。聞いたふり、寄り添ったふりの国や県の対応に憤りを覚えます。立憲民主党はその後、被害者救済に向けた議員立法を国会に提出しました。今後、成立に向けて取り組みを進めていきます。

拉致被害者の早期救出へ

超党派の県議会拉致議連で拉致被害者救出を求める街頭署名活動。この日は県内の拉致被害者の松木薫さんの71歳の誕生日。松木さんのお姉さんの齊藤文代さんと弟の松木信宏さんと一緒に署名への協力を呼びかけました。